老いには勝てない…K-1復帰のバンナが喫した“番長”の面影なき壮絶KOに仏メディアも嘆き「輝かしい格闘家人生も終わり」
どんな猛者も時の経過には抗えない。かつて“番長”の異名で一世を風靡した男の惨敗劇は、それを物語った。 【動画】番長の面影もない惨敗 バンナが喫した壮絶KOシーンをチェック 10月5日、大阪・エディオンアリーナ大阪で格闘技イベント「K-1 WORLD GP 2024」で行なわれ、メインイベントにジェロム・レ・バンナ(フランス)が出場。K-Jee(日本)と拳を交えたものの、1回1分26秒にバンナがハイキックを顔面に受け、KO負けを喫した。 1990年代後半から2000年代に列島を騒がしたK-1ブーム。そのメインストリームにいたバンナ。どんな相手にも喧嘩腰で、タフに闘い続ける姿勢から「K-1の番長」とファンから愛されたレジェンドだったが、51歳という年齢からくる衰えは顕著だった。K-Jeeが振り抜いた右ハイキックを側頭部へモロに受けて失神。衝撃的な形で散った。 現役選手との差、そして加齢による現実を露呈した。そんなバンナの戦いぶりは彼の母国でもショッキングなニュースとしてクローズアップされている。 フランスのラジオ局『RMC Sport』は「51歳になる不滅のキックボクシングチャンピオンはK-1のリングに戻ってきたが長続きはしなかった」と指摘。さらに日刊紙『Ouest-France』も「バンナは偉大なるK-1時代の功績以来、尊敬されてきた日本で原点回帰を図ったが、無残な結果で終わった。輝かしい格闘家人生にとって最後の試合になるかもしれない」と、レジェンドへの虚しさを記した。 試合の解説を務めていた元K-1 WORLD MAXで2度の世界王者に輝いた魔裟斗氏が「(バンナは)過去の輝きを消さないで欲しかったなぁと。そのまま輝いたまま、僕らの記憶に残ってほしかった」と漏らした復帰戦。その結果を見るに、やはり無謀なチャレンジだったと言わざるを得ない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]