欧勝馬が新入幕 モンゴルから同じ飛行機で来日の豊昇龍と対戦熱望…元琴欧洲が師匠の鳴戸部屋から初の幕内
日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新入幕を果たしたモンゴル出身の欧勝馬(鳴戸)が都内の部屋で、師匠の鳴戸親方(元大関・琴欧洲)同席のもと会見を開いた。 元学生横綱で、2021年九州場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んでから約2年半で幕内の座を射止めた。欧勝馬は「(22年名古屋場所から)十両に上がって、自分の中でもすぐにでも上に上がりたいと思っていましたけど、なかなか厳しくて時間がかかった。ほぼ2年間十両にいたので、長かったですね」と感慨に浸った。 大関・豊昇龍(立浪)は日体大柏高で同級生だった。同じ飛行機でモンゴルから来日した間柄でもある。欧勝馬は「『対戦を楽しみにしています』と言われました」と大関から声をかけられたエピソードも披露。また、新入幕三賞にも意欲を示し「10番勝ちたいですね。(新入幕場所は)1回しかないので(三賞を)取ってみたいですね」と力を込めた。 元大関・琴欧洲の鳴戸親方にとっては、17年4月に佐渡ケ嶽部屋から独立して現在の鳴戸部屋を創設してから初の幕内力士誕生となった。「素直にうれしいですね」と笑顔。まな弟子へ「上がったことがゴールではない。下を見るのではなく、上を見て頑張ってほしいですね」とゲキを飛ばしていた。
報知新聞社