ビットコイン、6万9200ドルの史上最高値まで上昇も一時5万9700ドルまで下落
ビットコイン(BTC)は5日、約6万9200ドルまで上昇し、史上最高値を更新したが、その後10%以上下落。一時6万ドルを割った。 5日の日中に6万9200ドルまで回復したが、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のオーダーブックでは、高い価格水準に大量の売り注文が集まり、6万9000ドルでは約2000万ドル相当の300BTC以上、7万ドルでは500BTC以上が売りとなっていた。 売り圧力はビットコイン価格への大きな障壁となった。コインデスク・ビットコイン・インデックス(XBX)は協定世界時(UTC)15時04分(日本時間6日0時4分)に史上最高値となる6万9208ドルを記録した後、ビットコインは1分間で1000ドル以上下落。その後も売りは波状的に加速し、まず6万5000ドルを割り込み、その後さらに5万9700ドルまで下落した。日本時間6日9時頃には、6万3800ドル付近となっている。 ビットコインは24時間で約7%下落、広範な市場を追うCoinDesk 20 Index(CD20)の3%下落を超える大きな下落となった。カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)など他の主要アルトコインも約10~12%下落した。
清算が急増
CoinGlassによると、ビットコインの乱高下は激しいレバレッジの清算を引き起こし、24時間ですべての暗号資産で11億ドル以上のポジションが清算された。清算されたポジションのうち約8億7000万ドルはロング、つまり価格上昇に賭けるものだった。 5日の値動きは、ビットコインが2万8000ドルから突然2万5000ドルを割り込んだ昨年8月の10億ドルの清算を上回るものだった。このときはビットコインが再び上昇に転じるまで、数週間を要し、局所的な安値となった。 Reflexivity Researchの共同創業者ウィル・クレメンテ(Will Clemente)氏は、2020年の感謝祭前後のビットコインの値動きを思い出させると指摘。当時、強気派は2万ドル超えを目論んでいたが、ビットコインは1万9500ドルをつけた後、短期間で1万6000ドル付近まで下落した。 「どんな下落も、レバレッジを効かせすぎた猿を淘汰し、現時点で買うためのものだ」と同氏はXに投稿した。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:CoinDesk|原文:Bitcoin Tumbles 10% After Hitting Record High; Triggers $1B Crypto Liquidations
CoinDesk Japan 編集部