俳優として着実にステップを上がっている濱正悟（カメラ・小泉　洋樹）

　俳優の濱正悟（２９）が飛躍のときを迎えている。７月からは読売テレビ・中京テレビ共同制作ドラマ「焼いてるふたり～交際０日　結婚から恋をはじめよう～」に出演。このほどスポーツ報知の取材に応じ、これまでの俳優人生や同作について語った。 　現在、俳優９年目。２２年にＮＨＫ連続テレビ小説「舞いあがれ！」や大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」に続けて出演を果たしたことで、「この２、３年でようやくドラマのレギュラーとか映画で良い役をいただけるようになりました」と手応えを感じている。 　大学生の時に「芝居がやりたいというよりは、ドラマっ子だったのでどういう世界なのか見てみたたかった」と芸能界に身を投じた。仕事が少ない時期も経験したが、「好きで入った場所だからこそ、大変なこともつらいと感じない」と浮き沈みすることなく自然体で過ごしてきた。 　ただ、貪欲さは人一倍。「暇とか何もしていない時間が苦手で、何もないならこの人に会いに行ってみようとか俳優の友達と一緒に作品撮りをしていました」。自らオーディションを見つけ出して応募したこともあり、「悩む前に行動している気がします」と常に前を向いて突き進むのが”濱スタイル“だ。 　積極性が実を結び始め、年々地上波ドラマや映画に主要キャストとしての出演が増加。作品を通して撮影現場に関わることが多くなったことで、「悪いんだけど、どこか愛せる悪役とか、人間味のある役がやりたい。物語をより深められるような役柄を演じたいです」と明確な将来像を描き始めている。 　「焼いてる―」では、主演の黒羽麻璃央が務める健太の同僚・戸田祐貴を演じる。恋愛相談に乗りながらやみくもにアドバイスを送ってしまう役柄で、「恋愛のこともそうですし、不器用な会社員を等身大の自分で演じられた」と振り返る。黒羽と同じく主演の松村沙友理演じる千尋との恋愛模様とは別に、戸田自身にも恋の予感があるそうで「２人と違う雰囲気の見せ場があるので、ぜひそっちも楽しみにしていただけたら」と意味深げに呼び掛けた。（松下　大樹） 　◆濱　正悟（はま・しょうご）１９９４年８月２２日、２９歳。東京都出身。２０１５年、ＴＢＳ日曜劇場「下町ロケット」でドラマデビュー。２２年、テレビ東京「何かおかしい」でドラマ初主演。趣味はカレー屋巡り。身長１８０センチ。血液型Ｏ。