「実力がある生徒はケアレスミスが極端に少ない」教育系YouTuberヨビノリたくみが伝授する計算問題を解く工夫
登録者数100万人超の教育系YouTuber・ヨビノリたくみさんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ヨビノリLOCKS!」。毎週金曜日に、受験生のための特別授業を開講しています。11月17日(金)の放送では、「計算問題でケアレスミスをしてしまう」という14歳のリスナーから届いたお悩みにアドバイスしました。
――リスナーの相談
私は、数学の計算問題でケアレスミスをよくしてしまいます。丁寧に解くと正解できるのですが、テスト中は時間配分の関係もありゆっくりと解くことができません。 また模試では、緊張しているからなのかケアレスミスが多くなってしまい、絶対に解ける問題でも間違えてしまいます。どうすれば計算問題でのケアレスミスを無くせるのか、ヨビノリたくみ先生のアドバイスがほしいです。(14歳)
――計算問題でケアレスミスを無くすには?
まず一言で言うと、“自信を持つこと”ですね! ケアレスミスって誰にでも起こることだから、別に自信なんて関係ないだろうって思うじゃないですか? 僕自身の経験でも、そして講師になってからいろんな生徒の答案用紙とか点数を見てきても思うことなんですけど、自信満々な生徒とか本当に実力がある生徒って、ケアレスミスも極端に少ないんですよね。 これがどうしてかなって考えてみると、自信がある生徒って自分が計算ミスをしないとか、あるいは計算ミスを減らせているっていう自信があるんですよ! これをもっと深掘っていくと……問題用紙を見せてもらうと、余白に計算を書くと思うんですけど、ケアレスミスが少ない子ほど、あまり式が書いてないんですよね~。逆に……! なんで式が書いていないとケアレスミスが減るかって言うと、計算でケアレスミスをする瞬間って、式変形をしていく過程で生まれるんですよ。なので、1行ごとにケアレスミスが発生する確率が上がるんです。計算が少なくて答えまでいくってことは、ケアレスミスを発生させるポイントを抑えているから、計算ミスが減るんですよね! どうやってその計算の過程を減らしているかっていうと、それは工夫なんです! 例えば1つだけ例を挙げると、『101²-99²』って言われて、101を2乗して、99を2乗して計算したら、僕でもケアレスミスする可能性があると思います。ただ、工夫をした人は絶対にミスしないんですよね! 2乗と2乗の引き算なので、中学生で習う『和と差の積』ってやつですけど、実は今の2乗の引き算は、足し算したものと引き算したものの掛け算で計算できるんですね。なので、『101+99は200、そして101-99の2を掛け算すればいい』だけで、答えは『200×2』で『400』になるんですよ。 こういった工夫ができていくと、計算ミスに関係ないと思うかもしれないけど、実は計算過程が減って、ケアレスミスも減るんですよね。なので、ケアレスミスをどうしてしてしまうかを自分で突き止めて、どんどんそれをしない工夫をして、自信を持つことによってケアレスミスは減ると思います!