最後の抵抗? 大谷翔平のMVPに現役コーチが反対「リンドアは早朝から守備練習」「DH用のMVPを」
MLBのMVPが米東部時間21日午後6時(日本時間22日午前8時)に、MLBネットワークの番組で発表される。 ナ・リーグのMVP候補は3人まで絞られ、54本塁打、59盗塁の偉業を成し遂げたドジャース・大谷翔平投手(30)のほか、メッツのフランシスコ・リンドア内野手(31)、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手(31)が運命の瞬間を待つ。今季の大谷は昨秋に受けた右ヒジの手術の影響で守備に就かない指名打者(DH)に専任。DHでMVPを獲得した前例はなく、これまでにも遊撃手として152試合に出場したリンドアを対抗馬に多くの議論を呼んできた。 しかし、大谷が残した圧倒的な打者としての結果によって、いつしか米メディアによる論争も沈静化。焦点は大谷がMVPを「満票」で受賞するかどうかに移っていたが、発表が2日後に迫った19日(同20日)にまたしても反対論が持ち上がった。 声を上げたのはリンドアが所属するメッツのジョン・ギボンズベンチコーチ(62)だ。動画サイト「アメイジン・カンバセーション」に出演した同コーチは、ともにシーズンを戦ったリンドアこそMVPにふさわしいと主張。「彼の活躍をいくらでも語ることができる。何がすごいか分かりますか? 彼は毎試合、毎イニングプレーする。朝早くから守備の練習をして、打撃練習もする。毎日のように練習で笑顔を浮かべる選手を見たことがない」と絶賛した。 大谷がMVP候補に挙がることには同意したものの、守備機会がない中での受賞には合点がいかず「DH用のMVPを設ける必要があるかもしれない。なぜなら守備をこなす選手はDH限定の選手よりもチームに多くのものをもたらすからだ」と主張。「彼(リンドア)がMVPであることに疑いの余地はない。やや偏見も持っているが、心の中でそう思っている」と語った。 仲間を思ってのことなのか、最後の抵抗なのか…。答えはもうすぐ出る。
東スポWEB