尹大統領また拒否権行使 妻の疑惑捜査法案など3法案
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は2日、妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させる特別法案など3法案について、拒否権を行使して国会に再議(審議やり直し)を求めた。大統領室が発表した。 金建希氏が輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作事件に関与した疑惑などの捜査に関する特別法案をはじめ、海兵隊員の殉職事故の捜査に圧力がかけられた疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させる特別法案、地方自治体が商品券や地域通貨などを発行する際の国の財政支援を裁量規定から義務規定に強化する内容が盛り込まれた「地域貨幣法」改正案の3法案について、政府は先月30日、再議要求案を閣議決定していた。 尹大統領が拒否権を行使した法案の数はこれで計24件となった。 拒否権が行使された法案が再可決されるためには、在籍議員の過半数の出席と、出席議員の3分の2以上の賛成が必要となる。これまで国会で過半数の議席を握る最大野党「共に民主党」の主導で可決された法案が大統領の拒否権行使による再議決を経て廃棄となる事態が繰り返されてきた。
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