森のようちえん全国フォーラムに延べ1000人 南房総(千葉県)
南房総市の大房岬自然公園周辺で、県内初開催となる「森のようちえん全国交流フォーラム」が開催された。 森のようちえんの実践者や活動に共感する人ら延べ1000人が全国から集まり、専門分野の講演や分科会、ワークショップなどで交流し、知識や友情を深めた。 森のようちえんとは、北欧で始まったとされる野外保育のスタイルで、18回目を迎えた同フォーラムは、「モリウミヒト私たちの内なる自然が響きあう~集い語らい命を醸す3日間~」と題し開催。同公園をメインに活動する「森のようちえんはっぴー」の関係者らを中心に、県内で活動する団体などで実行委員会を構成した。 初日は、生物学者・作家の福岡伸一氏や、パーマカルチャーデザイナーの四井真治氏が講演。 2日目は、32の分科会やワークショップが開催され、参加者は、マルシェでの食事や大房岬の自然も楽しんだ。夜には参加者同士が交流し、さんが焼きや祭りずしなどの郷土食も振る舞われた。 最終日には、NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟理事長・小林成親氏と大妻女子大学講師・久保健太氏の特別対談があった。 参加者は「パーマカルチャーについて、初めて聞いた言葉だったが、循環型の生活が現実とかけ離れたものと思われがちな中で、実際に暮らして証明していく生き方がすてきだと思った」「海と森に囲まれた場所でたくさん交流ができた」と感想。 実行委員長の森のようちえんはっぴー代表・沼倉幸子さんは「大房岬の自然の中で、私たち自身の内なる自然と向き合い、自然と人、命というテーマについて語り合い、共感し、新たな発見ができた」と振り返った。