『マッドマックス:フュリオサ』ミラー監督の盟友が語る 狂気の世界を支える知性
それだけに、「一週間でおよそ300万ドルほどの費用が動くような規模で、8か月間続くので、お金の管理は重要です。チーム全体で効率的に運営し、即座に問題解決する必要があります。クリエイティブな側面も大切ですが、プロデューサーとしては安全と効率を確保することが私の役割です」と映画作りへの姿勢もシビア。勢いを増すストリーミング配信についても「ワーナー・ブラザースは(『フュリオサ』に)劇場公開の価値があると判断し、投資してくれましたが、今はこのような映画が少ないです。高額な制作費をかけても、劇場での収益は限られています。このような状況下で映画を制作するのは簡単ではありませんが、時代の変化に対応する必要があります」とビジネスマンとしての視点を忘れない。
ただ、それでもミッチェルは『マッドマックス:フュリオサ』が、劇場で観る価値のある「最高の物語」と自信をのぞかせる。「ジョージが、アクションを考案したガイ・ノリスと200人近いスタント俳優たちの力を借りてアクションシーンに挑む……。この映画のなかには、いちばん長いもので15分間のアクションシーンが存在します。大規模なオーケストラによるアクション交響曲、そして最初のアタックから鳴り続けるロックンロールの嵐。そして本当に面白い方法でアクションを形にする、ジョージの最高の技術が詰まっているのです」(編集部・入倉功一)
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