激闘を見つめた 藤井聡太七冠の師匠に密着「藤井も人間なので負けてしまうことも当然ある。八冠を目指すストーリーが楽しみ」杉本昌隆八段
午後5時すぎのAIの予測でも、藤井八冠「優勢」。 会場にいる将棋関係者も含め、藤井勝利の空気が支配していました。ところが… ■伊藤七段の師匠は「ようやく脈が出てきた」「追いつきます」 午後5時13分。AIが藤井優勢から伊藤優勢に分析を変えました。 この時、常磐ホテルにいた大石アンカーマンが、伊藤七段の師匠・宮田八段に電話取材すると… 「ようやく脈が出てきた」「追いつきます」と伝えたのです。 そして、スタジオ出演の合間の休憩時間、控え室に戻った杉本師匠は。 (杉本八段)「まだまだ全然わからないというか互角ですね」「やっぱり伊藤七段がさすがですね。終わるかと思ったところから全然終わらない」 (平野菫記者)「午後5時半過ぎです。藤井八冠が1分将棋に入りました。瀬戸市の商店街では、みなさん真剣な表情で固唾を飲んで対局の行方を見守っています」 藤井八冠の持ち時間がなくなり1分将棋に。杉本師匠の表情も険しくなり… (杉本八段)「かなり苦しい時間ですね…現在互角か、藤井叡王ちょっと苦しいかもしれない」 そして、午後6時33分。 (若狭)「速報です。将棋の藤井聡太八冠が敗れました。七冠になりました。伊藤匠七段が初のタイトルを獲得しました。新叡王誕生です。杉本さん、この結果をどう見ますか?」 (杉本八段)「これは伊藤七段が強かった。悔いなし、仕方ない」 頂上決戦の決着がつきました。 (藤井七冠)「終盤でミスが出てしまう将棋が多かったので、この結果もやむを得ないかなと思う。同時に伊藤さんの力を感じるところも多かった」「(七冠になるのは)時間の問題だと思っていたので、あまり気にせずにこれからも頑張っていきたい」 そして、伊藤七段は新叡王となった会見で… (伊藤七段)「ずっと、藤井さんを追いかけて、ここまで来られたと思っている。藤井さんがいなかったら、タイトルも取れなかったと思う」 スタジオ出演が終わった杉本師匠は… (杉本八段)「藤井も人間なので、負けてしまうことも当然あるわけで、でもそれが同い年の伊藤さんだったことも一つの運命なのかなと思う。この二人の戦いはこれからも長く続きますので、再び藤井七冠が八冠を目指すストーリーが楽しみになりました」
CBCテレビ