監禁を自演、「婚約者」に現金要求 既婚45歳男による結婚詐欺の舞台裏
もちろん、借金の事実も監禁された事実もなく「全くの出まかせ」(捜査関係者)。だが、お金よりも西村容疑者の身を案じた女性はすぐ110番通報し、婚約者の〝危機〟を伝えた。
大崎署は監禁事件として捜査を開始。同日夜、「被害者」がいるとされた北海道函館市の民家を捜査員が訪ねると、そこには「本物」の妻子とともに、西村容疑者がいた。
被害女性が愛ゆえに取った行動により、あえなく噓が暴かれた西村容疑者。逮捕されると「金に困っていて、生活費に当てるつもりだった」と、容疑を認めた。
一方で、西村容疑者を巡っては、この女性以外からも、だまされたとみられる女性からの相談が警視庁に複数寄せられているという。署は詳しい経緯を調べている。(宮崎秀太)