ベンチを出る今江敏晃監督（カメラ・池内　雅彦）

◆パ・リーグ楽天１―４オリックス（２日、弘前） 　楽天の自力優勝の可能性が消滅した。 　２回１死、浅村が二塁打で出塁すると、続く阿部も中前打で１死一、三塁とし、フランコが右犠飛で浅村が生還し先制。しかし５回、１死一、三塁の場面で内が杉本に３ランを浴び逆転された。７回にも１点を追加され、そのまま敗戦。オリックス先発の曽谷には今季４連敗を喫した。 　今江監督は「（曽谷は）全体的に力強い。かなり速くて変化球も曲がりが大きい。全体的に力負けしていると思います。だから崩せない」と唇をかんだ。また自力優勝の可能性が消滅したことについては「自力優勝とかいっている場合のチームじゃない。とにかく目の前の試合をしっかり戦っていくだけ」と前を向いた。東北６県行脚は宮城を除きこれで４県目。成績は２勝２敗となった。 　一方でこの日、１軍初昇格したドラフト６位の中島がプロ初出場＆初安打を記録するなど明るい材料もあった。「速い球のピッチャーにしっかり打ち返して、引っ張ってヒット。またああやって跳ねる（一塁ベース付近で大きくバウンドして外野に抜ける）というところも持っているんじゃないか。チームにとっても非常に盛り上がりましたし、これから楽しみです」と期待をよせた。