「キュルルキュルルと変な音」大晦日に脱線した熊本市電のレールに“ひずみ” か 異変感じた利用客
熊本放送
笑顔で年越しとはいきませんでした。大晦日に発生した熊本市電の脱線事故を受け、熊本市の大西一史市長の新年は謝罪でスタートしました。 【写真を見る】脱線した熊本市電(12月31日撮影)/復旧工事の様子(1月2日撮影) など 仕事始めを迎えた熊本市役所。大西市長は1月6日の会見で、熊本市電の脱線について陳謝しました。 大西市長「改めてトップとしてお詫びを申し上げたい」 12月31日、熊本市役所付近で市電が脱線。一部区間の運休が続き、復旧工事と原因究明に追われました。運行が再開したのは1月3日でした。 記者(1月3日)「運行を再開している区間では、車両は速度を落として走行してるほか、車の通行も規制されています」 脱線の3日後、原因が明らかになりました。脱線した場所の前後で行われた工事の影響でレールが圧迫され、ひずみが生じた可能性があるということです。 熊本市交通局 運行管理課 荒木敏雄課長「ひずみが真ん中の方に しわ寄せがきて、レールの軌間の広がりを生んだ」 事故の10日ほど前、異変に気づいていた利用者がいました。 利用者「変な音がしていた。キュルルキュルルと」 また、レール幅の拡大は他にも5か所で確認されていて早期の対策が求められます。市は、今年度中にも5か所の補修を完了させる予定です。
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