生涯独身だった80代長男「全財産を看病してくれた妹へ」→次男・三男「納得できない」…結局、遺産分割することに。原因は“問題だらけの遺言書”【弁護士が解説】
「法的に問題のない遺言書作成」が円満相続の鍵
今回の松井さんの件から思うこととして、結果的にお金と時間はかかってしまいましたが、リスクを取ってもご本人の意向を踏まえて動いたことで、ご本人が納得できる結論を導くことができたのではないかということです。 しかし、そもそもお兄さんが亡くなる前に法的に問題のない遺言書を作れてさえいれば、希望通り松井さんに全て相続することができたこともまた事実です。 遺言書があったからといって、相続が万事スムーズに進むわけでは必ずしもありません。この事例を読んで、あなたの遺言書に問題がないか不安に感じた方、ご家族が亡くなられてこの先の対応をどうしようと思われた方は、すぐプロに相談されることをお勧めします。 根本 達矢 弁護士 東池袋法律事務所所属
根本 達矢,円満相続ラボ
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