新小結平戸海、申し合いで圧巻13連勝「自分でも力がついてきたと…」
大相撲名古屋場所だより(14日初日、ドルフィンズアリーナ)新三役となった小結平戸海(24)は4日、愛知・扶桑町の境川部屋で幕内佐田の海、十両妙義龍、対馬洋と関取衆との申し合い(勝った者が何度も取る)で、最初の一番から13連勝するなど16勝2敗と気を吐いた。 初土俵から約8年半で三役となり「頭が起きなくなってきたし、自分でも力がついてきたと実感できる」。立ち合いの鋭い踏み込みから左前まわしを取り、右差しから一気に走る速攻相撲を磨く。5月の夏場所で初優勝を飾った新関脇大の里とは同学年で、先場所は平戸海が快勝した。 妙義龍は「自分が新三役になったときを思い出す。(平戸海は)立ち合いの圧力が強い。それを受け止める自分にもいい稽古になる」。佐田の海も「番付社会だから、(先を越された)悔しい思いを忘れてはいけないと思う」と、ともに37歳の兄弟子も刺激する。部屋頭の昇進による〝相乗効果〟で、稽古場も活気づく。(奥村展也)