ビル・ゲイツを成功に導いた3つの言葉。学び、「ノー」、そして忍耐
ビル・ゲイツ。Microsoftの共同創業者にして著名な慈善活動家。 それでいて、アドバイスをするのはあまり好まない人物。しかし、自分の考えを示す際には、役に立つ内容であることがよくあります。 今回は、そんな中の私のお気に入りを3つをご紹介します。
1. 学べることは何か?
正しい答えがわかっていることは重要ですが、成功とは正しい質問をすることによっても得られるものです。 ゲイツはこう書いています。 私は10代のころから、新しい大きな問題にはすべて同じ方法で取り組んできました。まず、2つのことを問いかけるのです。 このテクニックはMicrosoftで使っていましたし、今でも使っています。新型コロナに関しては、文字通り毎週この問いかけを続けています。 それは次の問いです。 この問題にうまく対処した人はいるか? そうした人たちから学べることは何か? 要するに、これがゲイツ流アプローチです。 大きな問題を解決したり大きな目標を達成したりしたいのであれば、わかりきっていることを一からやり直そうとして時間を無駄にしてはいけません。 そうではなく、すでにあって活用できるものを見つけるのです。実際にその問題を解決したり、その目標を達成したりした人を探しましょう。最終的な目的、解決策や成果からスタートして、そこから逆算していくのです。 これは、誰にでもできる優れたアプローチです。並外れてクリエイティブである必要はないからです。また、例外的に人脈を持っていたり、学歴が高かったり、裕福であったりする必要もありません。 ただ、進んで目を向けて学び、発見したステップやプロセスに従おうとしさえすれば良いのです。 そして何より、努力は必ず報われるということを(期待するのではなく)確信しつつそのプロセスに従うのです。 なぜなら、ほかの人にうまくいっていることは、間違いなく自分にも効果があるからです。
2. ほとんどすべてのことに『ノー』と言う
ウォーレン・バフェットが言うように、「成功者と本当の成功者の違いは、本当の成功者はほとんどすべてのことに『ノー』と言うということ」です。 ゲイツはこう言っています。 ウォーレンがカレンダーを見せてくれたのを覚えています。私はそれまで分刻みのスケジュールで一杯で、それが唯一の方法だと思っていました。 …しかし、ウォーレンは自分の時間をとても大切にしていて、(スケジュールに)何もない日が何日もあります…座って考えることのほうがよほど優先順位が高いのかもしれません。 スケジュールの1分1秒を埋め尽くしていることが真剣さを物語るというものではないのです。 最後の一文が好きです。スケジュールを埋めても、それで真剣になれるのではありません。意欲的になれるわけでも、能力が高まるわけでもありません。ただ忙しくなるだけなのです。 もし実現したいことを実現できずに苦しんでいるのなら、一歩引いてみましょう。何が本当に重要なのかを見極めるのです。何が本当に結果をもたらすのかを見極めましょう。 ほとんどの場合、本当に成果を上げる要因は自分ではありません。ですから、すべての会議や電話で自分の存在が絶対に必要だと考えるのはやめましょう。 なぜなら、自分が夢見ている、そして自分に相応しいはずの成功を妨げているのは、その埋め尽くされたカレンダーかもしれないからです。