厚狭小5年生が地域活動 おひなさまめぐりへ向け準備【山陽小野田】
22日から始まる第26回「厚狭寝太郎の里おひなさまめぐり」に向けて、厚狭小(楫間賢治校長)の5年生89人が20日、会場となる厚狭駅前商店街周辺の店舗や施設でひな人形の飾り付けを手伝った。児童たちは1年ぶりに箱から取り出されたひな人形を丁寧に並べていった。 おひなさまめぐりは厚狭駅前商店会(伊藤実会長)が主催。同校では毎年、地域イベントへの理解を深めようと活性化と総合的な学習の授業で5年生が取り組んでいる。先月には、伊藤会長からおひなさまめぐりが始まったいきさつや大勢が集うイベントの魅力を聞いた。 飾り付けでは児童が各店舗に分かれ、地域の人と一緒になって、段飾りに色鮮やかな衣装を着た内裏びなや三人官女、精巧に作られたおかご、たんすなどの小道具を並べた。 地元の園児が画用紙に描いたおひなさまの作品を店のショーウインドーに貼ったり、「おひなさままつり」と染め抜かれたのぼり旗を組み立て電柱に取り付ける作業も手伝った。 藤井乃々夏さんは「幅広い年代の人に楽しんでもらうイベントになるように願って飾り付けた」。美祢市から2年前に転入してきた高木麻衣さんは「おひなさまめぐりは見たことがないので、お手伝いしたのを機会に楽しみたい」と祭りを心待ちにした。 谷久美子先生は「地域の行事に携わることで古里をもっと好きになるきっかけになればうれしい」と話した。 おひなさまめぐりは22日~3月2日に同商店街の約1㌔にわたって開催。16カ所におひなさまが飾られる。最終日はフィナーレイベントとして寝太郎太鼓の演奏、親子での着付け体験、永山酒造合名会社の蔵開きなど多彩なイベントが繰り広げられる。