第93回選抜高校野球 「広島新庄」タオルで応援 2回戦も「心一つに」 /広島
<センバツ2021> 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本硬式野球連盟主催)の1回戦を延長サヨナラで勝利した広島新庄。アルプススタンドの応援団約500人は、チームの信条「みんなで心一つに」を胸に、校名入りタオルをそろって掲げて選手を後押しした。大会第8日の27日第1試合(午前9時)で予定されている智弁学園(奈良)との2回戦も一体となった応援で盛り上げる。 今大会は新型コロナウイルス感染防止のため、場内で声援をおくることや吹奏楽の生演奏は禁じられている。 スタンドの応援団とグラウンドの選手を結ぶいい応援方法はないかを考え、野球部保護者会が用意したのが、ユニホームと同じ縦じまで紺色のタオルだった。 23日の上田西(長野)戦。一塁側に陣取った野球部員や保護者らは、毎回の守備を終えてベンチに戻る選手に見えるよう、タオルを広げて出迎えた。 スタンドを埋める紺色の帯に、右翼手の平田龍輝選手(3年)は「圧倒されるような迫力で、すごく気持ちが高まった」と感謝。一致団結して士気を高める狙いは当たった。 保護者会の葛西清司(かっさいせいじ)会長(49)は「一緒に戦っている気持ちを伝えたかった。次戦も同じように応援したい」と話した。【中島昭浩】