くら寿司、売上・利益とも中間期で過去最高 インバウンド利用増加が寄与
回転ずしチェーン大手のくら寿司が10日発表した令和6年4月中間連結決算は、キャラクターとのコラボ企画のヒットや、都市部店舗でインバウンド(訪日客)利用が増えたことなどにより、売上高、営業・経常・最終の各利益が中間期として過去最高を更新した。 売上高は前年同期比14・0%増の1160億円。本業のもうけを示す営業損益は56億円(前年同期は11億円の赤字)、最終利益は39億円(同10億円の赤字)と、原材料高騰などの影響を大きく受けた前年同期から大幅な黒字に転じた。 中間期の好業績を受け、6年10月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は10・7%増の2340億円(前回予想は2262億円)と過去最高を見込む。 最終利益は前期比約4倍の35億円(前回予想は11億円)で中間期より減る見通しだが、店内でメニュー注文時に使うタッチパネル機器や店舗の改装費用が発生するためとし、決算会見に出席した同社の岡本浩之取締役は「先に向けた戦略投資」と説明した。