能登半島地震の教訓を踏まえて 鳴門市や徳島市で県の総合防災訓練を実施【徳島】
11月7日、徳島県の鳴門市や徳島市で、能登半島地震の教訓をテーマに徳島県総合防災訓練が行われました。 「緊急地震速報地震です。地震です、身の安全を確保してください」 訓練は、徳島県沖が震源のマグニチュード9、最大震度7の地震が発生したとの想定で行われました。 鳴門市のウチノ海総合公園での訓練には、自衛隊や警察など105の機関から約700人が参加しました。 被災地までの道路が遮断され復旧が遅れた能登半島地震の教訓を踏まえ、被災地の孤立を想定して訓練が行われました。 自衛隊の航空機などで上空から被害の状況を把握、道路を塞ぐ車の撤去し、災害救助犬で崩壊家屋に閉じ込められた人を探し出し、救出する訓練が行われました。 一方、徳島市の徳島小松島港では、NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが所有する災害医療支援船と連携した訓練が行われました。 船には治療のためのスペースが備えられていて、救助者を船内に運んで医師や看護師らが診療や治療を行いました。 また、船にはヘリコプターが着陸できるデッキもあり、ヘリで搬送されたけが人も収容できます。 (NPO法人ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高医師) 「南海トラフの時には橋も使えないかもしれないし、海からしかアプローチできない可能性もすごくある。ヘリコプターと船の組み合わせは、今までだったらあきらめなければいけなかった命を助けられる可能性につながるので、訓練していきたい」 徳島県は、2024年8月にピースウィンズ・ジャパンと災害時に連携する協定を結んでいます。