都が災害廃棄物受け入れへ 小池知事が表明 被災地工芸品の直売会も
東京都の小池百合子知事は31日、能登半島地震で被害を受けた石川県内の災害廃棄物の一部を、都内で受け入れる意向を表明した。県庁で馳浩知事と懇談し「要望があれば処理を手伝いたい」と述べた。小池氏は輪島塗をはじめとする伝統工芸品に関し、都の購買力を生かした展示直売会などを通じて、被災した担い手の支援も行う考えも示した。 廃棄物の受け入れは、損壊した家屋の解体に伴って発生した廃材などの可燃ごみを想定。都によると、鉄道など陸路で輸送する方向で検討している。小池氏は懇談後の取材に「廃棄物処理から進めないと何事も始まらない。都の処理能力を生かしてお手伝いしたい」と説明した。 馳氏は「廃棄物処理が進めばまちづくりの議論に入ることができる」と謝意を示した。 小池氏は、同じような外観の応急仮設住宅が誰の住居か分かるよう、都内の小学生に絵を描いてもらい、それを掲示して目印とするアイデアも考えていると馳氏に伝えた。 この日、小池氏は輪島市内の応急仮設住宅や大規模火災に見舞われた輪島朝市を訪問。坂口茂市長にお見舞いの言葉を伝えた。同市や県庁では、都から派遣している職員計13人を激励した。