2024年版 サーキットを思い切り楽しめる軽量スポーツカー 公道走れるのが「不思議」な高性能車 10選
サーキットを満喫できるスポーツカー トップ10
繊細なハンドリング、クルマとの一体感、レスポンス、そして桁外れのパフォーマンス……。サーキットで最高に楽しませてくれるのはこういうクルマだ。 【写真】えっ、窓もドアもない? 公道走れる「大胆」な市販車がこちら。【アリエル・アトム4Rとスパルタンを写真で見る】 (43枚) 運転を心から楽しみたいなら、重量を最小限に抑え、機械を最大限に活用し、快適性という概念を捨て去る必要がある。今回は、サーキットをとことん楽しめる実力を持ちながら、公道走行が認められている市販車を10台紹介したい。 車重1000kg前後で、走りを楽しむことに特化していることが今回の選定条件だ。多機能のインフォテインメント・システムや高級レザーシート、エアコンなどは必要なく、さらに言えば窓ガラスやルーフがなくても構わない。 それでは、最高のサーキットマシンのトップ10を見ていこう。
1. アリエル・アトム4R
長所:公道でも比較的安定感がある。4気筒ターボエンジンの扱いやすさと素晴らしいサウンド。 短所:ケータハムよりも使い勝手が悪い。ブレーキペダルの感触は改善の余地あり。 第4世代となる現行型アトムは、2020年登場の初代モデルとよく似ている。子供用のジャングルジムとレーシングカーを合体させたような姿だ。 無駄を削ぎ落とした美しいデザインや、ドライビングに焦点を当てているところもそっくりだが、これまでで最も先進的でエキサイティングなモデルである。 「4R」と呼ばれる高性能バージョンでは、さらなる高みを目指している。最高出力は320psから405psに増強されるほか、リモートリザーバー付きのオーリンズ製ダンパーも強化され、サーキット用スプリングまたはロード/サーキット併用スプリングと組み合わされる。 スーパーカーさえ圧倒してしまう小さな宝石だが、ターボブーストのタイミングを予測しないと暴れ出すことがある。またブレーキをロックさせないよう注意する必要がある。 しかし、慣性力が小さいため、スリップ、スライド、ロック、ロールをほとんど感じることなく、コーナリングを楽しむことができる。フィードバックも明瞭で、非電動ステアリングが常に路面に意識を集中させ、ミドエンジンのバランスと鋭いスロットルが幅広い選択肢とエンターテインメントを与えてくれる。 アトムは完全に没頭できるマシンであり、移動のたびに爽快で気持ちの良い疲れを残してくれる。