「サトテルがいないと淋しい…」阪神ファン歌人が詠む、首位陥落“5月前半の虎”「村上は自責点ゼロで負け投手 家出をしても許されるだろう」
単独首位で5月に突入するも巨人に追い上げられ、折り返しの15日終了時点で2位となった阪神タイガース。『野球短歌』(ナナロク社)の著者で作家・野球歌人の池松舞氏が「苦闘の5月前半」を詠んだ。 【画像で読む】池松舞さんが詠んだ短歌(縦書き版)はコチラ
期待の19歳が巨人打線の餌食に
5月3日 巨人―阪神 ● 8-5 高卒2年目の門別啓人が今季初先発も2回までに6失点。終盤に得点を重ね、9回には巨人の抑え・大勢が緊急降板したが、攻めきれなかった。 二年目の十九歳の門別が打たれるのをなすすべなく見ていた 九回に一発出れば同点の場面で出なくて鍋を焦がした こんな日は妙な記憶が蘇るたとえばビッグエッグとかいう名前
西の勝ちがまたまた消えた
5月4日 巨人―阪神 ● 2-1 先発・西勇輝が7回無失点も、8回に中継ぎ・岩崎優が追いつかれる。10回には牽制とライナーで走者が2度アウトに。サヨナラ負けで2連敗。 マウンドに上がる前には自らの胸を叩いて鼓舞をする西 飛びだしてアウトになったランナーが何人いたかは数えたくない 二割ないチーム打率で挑んでも先発投手を助けられない また西の勝ちが消えてくだけじゃなくサヨナラされたサヨナラされた
近本の攻守にわたる活躍
5月5日 巨人―阪神 ○ 2-4 負ければ首位に並ばれる一戦。近本光司が先制の2ラン本塁打、守備では巨人・坂本勇人の打球をダイビングキャッチと攻守にわたって活躍を見せた。 負けるかも試合前から思ってたそうして心を守ろうとした 三点を先制しても負けるかもまだ思ってた心弱くて 巨人戦いつもそういう気持ちになるなぜかそうなる理屈じゃなくて 打たれたと誰もが思った瞬間に近本が捕りすべてを救う!
村上が好投も援護0
5月7日 阪神―広島 ● 0-2 7回と8回に2度満塁の好機が訪れるも無得点。先発・村上頌樹は7回自責点0ながら負け投手となった。 満塁でああ満塁で満塁でまた満塁で点が取れない 失った二点はどちらもエラーからそのまま淡々と負けてった 村上は自責点ゼロで負け投手 家出をしても許されるだろう