【清水エスパルス】いざ富士山ダービーへ 芽生え始めた自覚 やることは変わらず自ら“仕掛ける”のみ
第7節の山形戦に敗れたことで連勝が3でストップした清水エスパルス。ホームでの戦いとなる第8節の徳島戦をきっかけに再び上昇気流に乗りたいところだったが、後半終了間際にPKを献上。勝ち点2差で追っていた岡山が敗れる中で首位交代を逃した。 「勝負強さを追求」 J1復帰を目指して清水エスパルスが新シーズン始動 “秋葉イズム”が色濃く反映された陣容に
幸先よく先制も追加点奪えず最後に…
第7節で山形に敗れはしたものの、ここまでホームでは3戦全勝の清水エスパルス。 迎え撃つは監督解任に揺れる徳島だ。 秋葉監督は若手のホープ・千葉と西原の両選手を初めて先発で使い、さらにはトップ下に中村を起用。そして、センターバックにも高橋を今季初めて先発で出場させるという思い切った選択をした。 前半はエスパルスのペースで、開始5分に得たコーナーキックで山原が蹴ったボールを高橋が頭で叩きつけ、キーパーはかき出すのがやっとのところを中村が反応しシュート。ここは防がれるもブラガが押し込み、来日初ゴールで幸先よく先制した。 ただ、ゲーゲンプレスが思うようにはまり、幾度となくチャンスを作るも最終的に得点はこの1点に留まり、結果として終了間際のPKで同点に追いつかれることになる。 反省点は言うまでもなく追加点を獲れなかった部分であり、今回の先発陣は決定力にやや欠ける部分があった。 とはいえ、シーズンを通して毎試合同じ先発で戦えることなどありえず、そういう意味では特に若手を試合開始から使うことが出来たのは大きな収穫だ。 一方で、今季初めてピッチ外からゲームを見た蓮川は、最後にPKを献上したシーンについて「2023年のプレーオフからの課題である“味方のゴール前でスライディングをしない”ということが出来ていなかった」と冷静に指摘。 第8節はアウェイで甲府との富士山ダービーとなる。甲府はかつてエスパルスを率いた篠田監督が指揮を執り、2023年はリカルド前監督の解任につながった、ある種の因縁の相手だ。さらに言えば、今やエスパルスに欠くことの出来ない中村と蓮川が所属していたチームでもある。 しかし、岡山の結果次第では首位交代も望め、様々な縁と因縁が交錯する中でもやることは変わらない。 J1昇格という目標に向けて目先の状況に惑わされず、チームが目指す自分たちから“仕掛ける”姿勢を見せるだけだ。