大垣日大、78歳の阪口監督がノック 手術経て現場に復帰 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会第1日の18日、第3試合の大垣日大(岐阜)―沖縄尚学戦の試合前練習で、78歳の大垣日大・阪口慶三監督がノックを打った。 阪口監督は前任の東邦(愛知)時代の1989年センバツで優勝し、大垣日大を含めて、監督としてこれまで甲子園通算39勝を挙げている。かつては激しい練習で知られた闘将だ。 若い時はノックの打ち過ぎで手のひらが裂けることもしばしば。今でも阪口監督の手のひらには、傷が塞がる前に入り込んだ砂が残っている。あまりにもノックを打ち過ぎたため背中を痛めたが、「またノックが打ちたい」という一心で、10年以上前に手術に踏み切って現場に復帰したという。 さすがの阪口監督も近年はノックを打つ回数が次第に減ってきた。だが、今回は大垣日大のスタッフだけではなく、教え子でもある東邦の志水和史部長らも一緒になって阪口監督を説得し、ノックが実現した。【岸本悠】