上武大、仏教大を倒し準々決勝進出 ヤクルト・村上の後輩・平井宏幸が活躍/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第3日(12日、上武大2-1仏教大、2回戦、東京D)上武大(関甲新)は、プロ注目の4番・荒巻悠内野手(4年、祐誠)が七回先頭で中堅への二塁打を放ち、犠打で三進。その後、6番・平井宏幸捕手(3年、九州学院)の左前打で先制した。さらに1死三塁からスクイズを決めて2点目を奪った。先発左腕・井出海翔投手(3年、佐久長聖)が8回5安打無四球10三振1失点。その後の継投で、九回2死満塁のピンチをしのぎ、準々決勝進出を決めた。 平井は、「打ったのはストレート外め。うしろにつなぐ気持ちで、短くもってコンパクトにセンター返しを意識していった結果」と振り返った。四回以降は脱水症状になりかけ、九回2死満塁のピンチをしのいでの勝利に深く息をついた。ヤクルト・村上宗隆内野手の九州学院の後輩でもあり、神宮球場では何度かプレーしているが、初めての東京ドームでのプレーで「いろいろお話してくださっている偉大な先輩がやっている球場で勝てた。この後、いい報告ができるように、もっとがんばらないと」と意欲を見せた。 初戦突破にも2013年以来2度目の日本一へ向けて谷口英規監督は、「打線が(リーグ戦とは)別人のよう。練習どおりにできないと。いいパフォーマンスができていない」と顔をしかめた。 敗れた仏教大(京滋)・国友健一監督は、「完全に監督の継投ミス。続投させるか迷った。選手が2点取られた後、がんばってくれた。次につなげていかないといけない」と反省し、秋への糧にすると話した。