能登半島地震から12日目…輪島市で仮設住宅の建設が始まる 入居申し込み受け付けも
日テレNEWS NNN
能登半島地震の発生から12日目。石川県輪島市では、12日朝から仮設住宅の建設が始まりました。NNN取材団の宇野佑一記者が伝えます。 ◇ ◇ ◇ 私の後ろに見えるのが仮設住宅が建てられる場所です。ここは、避難所になっている公民館の横にあり、普段は地元の人たちがテニスコートとして使っていたということです。12日は午前9時半ごろから作業員が10人ほど集まり、測量をするなどして、現在も仮設住宅の建設に向けた準備が進められています。 輪島市では、農村ふれあい広場など、市内2か所で合わせて50戸の応急仮設住宅が12日から着工されます。これに合わせ、輪島市役所では、12日午前9時から入居申し込み受け付けが始まり、受け付け開始前から、30人ほどの方が申請用紙を手に窓口を訪れました。 入居希望者「何と言っても風呂がついている」「風呂なんて入ってないんです。(先月)31日の夜から」 石川県によりますと、最大震度7を観測した元日の能登半島地震で、12日午前9時までに215人の死亡が確認され、38人の安否が分かっていません。 また、これまでに全壊や半壊など、住宅への被害が4000棟以上、確認され、特に津波や火災などで被害が大きい輪島市や珠洲市などでは、件数を把握しきれていない状況です。 また、災害関連死が12日、新たに2人確認され、長引く避難生活の環境改善が課題となっていて、馳知事は「ちゅうちょなく仮設住宅への入居を選択してほしい」としています。 一方、地震直後に大規模火災が起きた輪島市の観光名所・朝市通りでは、12日は、警察や消防、自衛隊が、550人以上の態勢で一斉捜索を行っています。 輪島市では県内最多の29人が安否不明となっていて、13日まで捜索を続け、被害の全容把握を進めます。 石川県では、13日は平地でも雪が降る見込みで、週末にかけての冷え込みに注意が必要です。