「ショーをみるような形でのお酒のふるまいはいかがなものか」祇園祭“プレミアム観覧席”での酒類提供に八坂神社が異議 指摘を受け京都市観光協会が酒類・料理の提供取りやめを決定
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「山鉾巡行は神事であってショーではない」。祇園祭の「プレミアム観覧席」をめぐり八坂神社が異議を唱えています。 去年、1席40万円という価格で話題となった祇園祭の「プレミアム観覧席」。京都市観光局による初めての試みで、京料理やお酒を楽しみながら山鉾巡行を間近で楽しめる席は高額にもかかわらず外国人観光客を中心に84席の約8割が売れました。 京都市観光協会は「非常に好評だった」として、今年も1席15万円・20万円で販売。しかし、祭りを執り行う八坂神社の野村明義宮司が異議を唱えたのです。「山鉾巡行は神事であってショーではない」と、プレミアム観覧席での酒類の提供を問題視したのです。 (八坂神社 野村明義宮司 6月20日)「神事にお酒はつきものでありますけれども、お酒の飲み方、飲ませ方。それが神様を感じとっていただけるありがたいお酒ならいいんですけれども、ショーをみるような形でのお酒のふるまいはいかがなものかと。厳粛な祭りにしていきたいという中での思いだった」 宮司の指摘を受けて京都市観光協会は、プレミアム観覧席での酒類や料理の提供をやめることを決めました。
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