臼井麗香のパットの特徴「浅い前傾」「狭いスタンス」は何が良い? 実際に試してみた
実際にやってみると……
狭いスタンスで立ち気味に構えると、少し腰高な感じがしますが、そこまで違和感はありません。ストロークしてみると、たしかに今までよりもスッスッとスムーズにストロークできる感じがします。実際に1ラウンドこのアドレスをやってみたのですが、ちょうど緊張する1メートル弱くらいのパットのときも、ストロークがぎこちなくなりにくかったです。 上腕の外旋も少し意識してアドレスしましたが、脇が閉まってストロークが安定する気がしました。今までも内旋してひじが張っていたわけではありませんが、外旋を意識してアドレスしたほうがストローク中に軌道がブレにくく感じました。なので、ショートパットでもロングパットでも、打ち出し方向のブレが少なくなる気がしますね。
逆に内旋させて少しひじを張ってストロークもしてみましたが、たしかに手でストロークしている感が出るし、ストロークが波打ったりするときもありました。狭いスタンス&立ち気味のほうが、体の軸を感じやすいし、体幹でストロークできる感じがします。個人的には今後もこのスタイルでパットをしていこうと思いました。
クロスハンドグリップが合うのはどんなゴルファー?
最後に臼井プロのパットのもうひとつの特徴はクロスハンドグリップです。女子プロにはけっこうクロスハンドの選手多いですよね。大本コーチによると、クロスハンドのメリットは右肩が前に出にくくなるので、スクエアに構えてスクエアに打ちやすくなることだそうです。 僕も実は何度かクロスハンドを試したことがあるのですが、どうしても違和感を感じてしまいダメでした。なんでかな~? と思っていたのですが、大本コーチによると、右手のフィーリングで距離感をつくる人には向かないということでした。まさに僕は右手でフィーリングを出しているので、クロスハンドがいまいちしっくりこない理由がわかりました。 僕のように右手でフィーリングを出していない人、そして打ち出し方向が安定しない人は、一度臼井プロのようにクロスハンドグリップを試してみるのもいいんじゃないでしょうか。 今回、臼井プロが開眼したうちのひとつであるパットのスタンスについて試してみましたが、個人的にはとても参考になりました。この記事には他にもスウィング、アプローチ、メンタル面などの開眼ポイントが解説されていますので、ぜひ一度記事を読んでみてください。
野村タケオ