Shigekix & ISSIN の日本人タッグがベスト4の大健闘!Red Bull Lords Of The Floor
「Red Bull Lords Of The Floor」の見どころ
23年の時を経て復活を遂げた今回の見どころは、当時活躍していたメンバーが多数出場すること、そしてそのレジェンドB-boyに今ブレイキンシーンでトップを走り続ける若手B-boy、B-girlが競い合うことだ。今後見ることはないであろうマッチアップが、今大会の最大の見どころではないであろうか。 新旧入り乱れるハイレベルな招待枠に、日本を代表する Taisuke & Ami (Style Vale-Tudo) が名を連ねている。間違いなく新たな歴史に名を残すであろう2人の活躍に大注目だ。 そして、前日予選枠として4枠という狭き門を通過すべく、世界中から55組の強者タッグが集結した前日予選。そこで見事に勝ち残った日本勢 Shigekix & ISSIN (Red Bull BC One All Stars)、そして ISSEI & WINGZERO (Found Nation) にも要注目。
「Red Bull Lords Of The Floor 2024」大会レポート
世界中が注目する中、新たな歴史の1ページに名を刻もうと、強豪タッグが熾烈な戦いを見せた。ハイレベルな戦いの中、見事優勝を勝ち取ったのは STRIPES & MENNO (Stripes & Menno)。アメリカとオランダのペアだ。初戦から安定感のある戦いを見せ、終始自分たちのペースを崩さなかった印象だ。 今大会には、ブレイキンシーンの一時代を築いた、 STYLE ELEMENTS、RHYTHM BUGZ、BOOGIE BRATS、MASSIVE MONKEES も23年ぶりに参戦するなど、アメリカのレジェンダリークルーも多数出場した。23年前のルーティンや、オリジナルのシグネチャームーブを披露するなど、当時を彷彿とさせる場面も多々あり、3000人以上の観客が埋め尽くす会場を大いに沸かせた。 中でも今大会のキーマンとなったのが K-Mel (BOOGIE BRATS) ではないだろうか。彼は2002年の優勝者であり、世界に大きな影響を与えたB-boyの1人である。ミュージカリティーやスキルはもちろんのこと、斬新なアイディアとバトルスタティクスで観客を驚かせたのだ。そして今大会においても、レジェンドの風格と百戦錬磨のバトル経験値、彼独特の感性を武器に強豪を薙ぎ倒し、会場中を圧倒させたのだった。 日本人タッグでは Shigekix & ISSIN (Red Bull BC One All Stars) がトップ4と大健闘。準決勝ではベネズエラ出身 ALVIN & LIL G (Team Vinotinto) のハイスキルなパワームーブに対し、それぞれの持ち味を存分に発揮した2人だったが、惜しくも一票差で敗退となった。 Shigekix は、「お互いチームや住んでいる地域は違うが、この日のためにルーティンを準備し、エナジーを共有して来た。予選からの道のりは過酷だったが、準決勝まで来れたことで日本をレペゼンできたかなと思う。嬉しさもありつつ、優勝を目指していたので決勝に立ちたかったという想いが強く悔しい。ただ、会場の盛り上がりがすごかったので、エナジーを感じてとても楽しく踊れた」と語った。 ISSIN は、「Red Bull Lords of the Floor という、ブレイキンシーンでも歴史的な大会に Shigekix と出場できて、新たな歴史の1ページを一緒に刻むことができて嬉しかった。優勝を目指していたので負けてしまいとても悔しいが、会場のみんなが盛り上げてくれたので踊っていてとても気持ち良かった。自分の踊りに対して相手も100~150%の踊りで返してきて、さらにそこに会場のパワーが乗っかって、自分としてもすごくいいダンスができたと思う」とコメントした。 招待枠の Taisuke & Ami、同じく前日予選から勝ち上がってきた ISSEI & WINGZERO は、初戦敗退となったものの、この歴史ある舞台で日本、そして自身のチームをレペゼンした。 Taisuke は、「Red Bull Lords Of The Floor は、日本のB-boy・B-girlにインスピレーションを与え、ブレイキンの新しい時代の流れをつくった大会だと思う。だからこそ、この舞台に Ami と立てたことが何よりも嬉しい。自分が日本のレジェンドとして、小さい頃から指導している生徒の Ami と一緒に出場できるとは思ってもみなかった。先輩としての姿をこういう場所で見せれたのが良かった。今回の大会を経て、みんなが忘れかけていた、ブレイキンは“カルチャー”から生まれたということを再認識できたと思う」と語った。 Ami は「Red Bull Lords Of The Floor という伝説的な大会が今回復活して、そこに自分が初めて出場することができて、Taisuke さんと一緒にレペゼンできたのがすごく嬉しかった。自分たちのやるべきことはやったかなと思う。他の日本人チームと一緒に、このステージで日本をレぺゼンできて良かった」とコメントした。 「Red Bull Lords Of The Floor」から「Red Bull BC One」へ 現代のブレイキンシーンにおいて世界最高峰のB-Boy、B-Girlソロバトルである「Red Bull BC One」にインスピレーションを与えたと言われている「Red Bull Lords Of The Floor」。この23年で大きく変化したブレイキンシーンだが、今回の復活が新たなブレイキンカルチャーのインスピレーションとなり、2024年「Red Bull BC One」は更なる盛り上がりを見せることが予想される。 また、ブラジル・リオデジャネイロにて開催される世界大会「Red Bull BC One World Final」( https://www.instagram.com/redbullbcone/ )進出への切符を賭け、今年も来週から各地での地方予選が開幕する。今後の日本選手の活躍にも期待したい。 大会概要 Red Bull Lords Of The Floor 2024 (レッドブル・ロード・オブ・ザ・フロア 2024) 日時 2024年4月6日(土) 18:30-22:30 会場 ワム・シアター (米国・シアトル) 内容 23年の時を経て、レッドブルの伝説的なイベント「Red Bull Lords Of The Floor」が復活。ブレイキングの歴史を讃えるとともに、現代のコミュニティの未来にスポットライトを当てる、2対2のグローバルダンスバトル。世界に名を轟かそうと目論むデュオ16組が参加する。すでに12組がイベントへ招待されており、残る4つのスポットをかけて予選が実施された。 ルール トーナメントの勝ち抜き方式を採用。クルーごとに直接対決を行い、5名の審査員が勝者を決定。また対戦の組み合わせは、2001年当時のオリジナルルールと同様、イベント開催日直近の週末に発表。 アーカイブ配信 https://www.redbull.com/jp-ja/live/red-bull-lords-of-the-floor-2024 【日本語】 https://www.redbull.com/int-en/live/red-bull-lords-of-the-floor-2024 【英語】 Red Bull Lords Of The Floor 2024 https://www.redbull.com/jp-ja/events/lords-of-the-floor/ Red Bull BC One https://www.redbull.com/jp-ja/event-series/bc-one https://www.instagram.com/redbullbcone/ B-Boy & B-Girl 出場リスト https://www.redbull.com/us-en/events/lords-of-the-floor/lineup-2024
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