「大阪都構想」住民投票 反対多数で大阪市は存続
16日夜に南海なんば駅前での賛成訴えの際も、反対が上回った場合は「辞めることで許してほしい」と言っていた THE PAGE大阪
大阪市を廃止して5特別区に分割するという、いわゆる「大阪都構想」の命運を握る住民投票が17日行われ、反対票が上回った。結果には法的拘束力があるため、これにより大阪市は存続となり、都構想制度案は実現せず廃案となる。
「賛成」69万4844票「反対」70万5585票
市選管によると、今回の住民投票の有権者は日本国籍を持つ20歳以上の大阪市民約211万人だった。投票は同日午前7時から同8時まで同市内365か所の投票所行われ、即日開票された。投票率は66.83%だった。また、16日までに35万9203人が期日前投票を済ませていた。 この結果は法的拘束力があるため、2017年4月に大阪市が廃止し、現在ある24の行政区を「北区」「湾岸区」「東区」「南区」「中央区」という5区の特別区に分割するという、いわゆる「大阪都構想」は廃案となり、大阪市は存続されることになった。 最終的な開票結果は、賛成が69万4844票。反対が70万5585票だった。
橋下市長「敗戦の弁」政界引退へ
橋下市長は、大勢が判明した同日深夜に行われた記者会見で「市長の任期まではやるが、それ以降、政治家はやらない」と話し、12月の任期満了で政界を引退することを表明した。 また「こういう結論になりましたが、政治家冥利に尽きる活動をさせてもらいまして感謝を申し上げます」などと話した。 橋下市長はこれまでに各地で市民に賛成を訴えてきた際も、反対が上回った場合は辞めると明言していた。