大谷翔平、快足でマルチ安打 5回に適時内野安打 腰の張りから復帰初戦で躍動
◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(13日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) ドジャース・大谷翔平投手(29)が13日(日本時間14日)、敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。腰の張りから2試合ぶりに復帰し、5回2死三塁の第3打席は快足を飛ばし、二塁へ適時内野安打。出場2試合ぶりのマルチ安打とした。 1点リードの初回無死の第1打席はヒックスの初球、95マイル(約153キロ)シンカーを捉え、打球速度106マイル(約170・5キロ)の痛烈な右前打。復帰即ヒットを放っていた。 3回1死一塁の第2打席は二ゴロ。一塁走者だったベッツが二塁封殺となり、大谷は併殺崩れで一塁上に残った。続くフリーマンの打席で大谷は盗塁を試みようと、一塁から二歩飛び出してしまった。だが、投手からボールを受けた一塁・ウェードの二塁送球が大谷の右腕を直撃。ボールがセンター方向に転がる間に大谷は三塁まで到達した。記録は盗塁失敗と悪送球。アウトにはならなかったが、今季10度目の盗塁企画で初失敗という扱いになった。 大谷は12日(同13日)の敵地パドレス戦を腰の張りで欠場。11日(同12日)の同戦は3打数無安打1四球で9回に代打を送られた。12日の試合前に取材に応じ「昨日(11日)の試合前からトレーニングでちょっと違和感があったので。僕は出られるかなという感じでしたけど。早い段階で長引かないように、先手先手が大事かなと思います」と説明していた。ロバーツ監督は「13連戦が続いてるからね。翔平にはどこかで一日オフを与えるつもりだったので、こういう時に休ませた。最も重要なのは長期間健康でいること」と話していた。 オラクルパークでは過去3試合で8打数無安打2四球と“鬼門”の球場だったが、11打席目で初安打となった。右翼場外の海に飛び込む本塁打は「スプラッシュヒット」と呼ばれるが、かつてB・ボンズのホームランボールにボートに乗った人々が群がる光景は日本でもおなじみだった。これまで日本人で達成した選手はおらず、大谷には場外弾の期待もかかる。初回の大谷の打席では8隻のボートが海で待ち構えていた。
報知新聞社