【高校野球】聖光学院の竹田一遥内野手が慶大合格…小学生の頃からの憧れの「KEIO」経てプロ目指す
甲子園球児が東京六大学で腕を磨く。聖光学院(福島)の竹田一遥内野手(3年)が慶大に合格したことが22日までに分かった。今夏、不動の1番を務めた竹田は同校から初の慶大合格。文武両道でプロへの道を目指す。 憧れのユニホームに袖を通す。AO入試で慶大の環境情報学部に合格した竹田は「たくさんの方に応援してもらった。合格を確認したときにはホッとしました」と振り返る。 小学時代に地元・新潟で見たサマーリーグで「KEIO」に憧れを抱いた。明確な目標に変わったのは、23年に福島市で開かれた全早慶戦。野球教室の際に、慶大で大学日本代表の外丸東真投手(3年)から直接話を聞いたことで、「スポーツ推薦がなく、文武両道を貫いてきた自分が目指したい場所だ」と本格的に受験の準備を始めた。 「隙間時間を徹底して使った」と練習時間の合間を縫って勉強や読書を重ね、定期テストは常に1位だった。面接で自分の伝えたいことをうまく伝える練習として、後輩だけでなく、女子野球部の指導もしてフィードバックをもらった。練習のかいあって、面接では「伝えたいことをしっかり楽しく話せた」と納得の出来で見事合格を果たした。 今夏は不動のリードオフマンとして打線をけん引した。大学に向けて現在は体づくりに励み「きわの強さや、一球への執念など心の強さも持ち合わせる選手になりたい」と意気込む。将来は「プロになって夢を与えたい」と4年後のドラフト指名を目指す先に「野球での地方活性化」を掲げる。「野球の力は大きいと思う。野球での街づくりや、インフラ整備なども学んで、地元やお世話になった福島に恩返ししたい」。大学でも文武両道を貫き、夢に向かって努力を積み重ねていく。 (秋元 萌佳) ◆竹田 一遥(たけだ・かずはる)2006年6月7日、新潟県生まれ。18歳。小針中時代は新潟東リトルシニアに所属。聖光学院では2年秋から公式戦ベンチ入り。3年夏に甲子園出場。177センチ、77キロ。右投右打。
報知新聞社