中国株急落、ハイテク決算期待外れ-第2次トランプ政権警戒
(ブルームバーグ): 22日の中国株式相場は急落。第2次トランプ米政権への警戒感が広がっていたが、テクノロジー企業の決算が期待外れで地合いが一段と悪化した。
本土株の指標CSI300指数は3.1%安で引け、10月9日以来の下落率。香港上場の本土株から成るハンセン中国企業株(H株)指数は2.1%値下がりし、週間ベースで2週連続の下落となった。
香港に上場している中国のテクノロジー銘柄で構成されるハンセンテック指数は2.6%下げ、10月の高値からの下落率が20%を超え、テクニカルな弱気相場入りとなった。
中国株は10月のピーク以後、下げ続けており、中国政府の財政刺激策の展開ペースに対する不満が広がり、米中間の緊張に対する懸念も強まっている。
消費関連の指標となるネット通販企業PDDホールディングスとオンライン検索大手、百度(バイドゥ)の業績が期待外れだったことで、センチメントが一段と悪くなり、百度の株価は香港市場で一時10%を超える下げを記録した。
UOBケイ・ヒアン(香港)のエグゼクティブディレクター、スティーブン・レオン氏は、投資家が「不動産や株式から消費に至るまで何も改善されていないことに気付いた。企業利益からもポジティブサプライズはなかった」と述べた。
原題:Chinese Stocks Slump on Tech Earnings, Geopolitical Tensions(抜粋)
--取材協力:Kelly Li.
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Sangmi Cha, Winnie Hsu