まるで月面のような冬の阿蘇・高岳を登る
ここからは、すばらしい展望の高岳・中岳の火口壁の稜線歩きです。仙酔尾根分岐付近から北側には、虎ヶ峰・鷲ヶ峰のクライマーだけが立てる尖峰が連なっています。崩壊が進んだ岩肌は今にもガラガラと音を立てて崩れていきそうです。 高岳ではもう一度、九重連山や祖母・傾山など九州の名峰たちを眺めた後は、月見小屋分岐まで下り往路を戻りました。 ※登山の際は気象庁の「火山登山者向けの情報提供ページ」を確認しましょう。
モデルコースの紹介
阿蘇山上ターミナル(古坊中登山口)~砂千里登山口~砂千里ヶ浜分岐~南岳分岐~中岳~月見小屋分岐~阿蘇東峰~高岳~中岳~南岳分岐~砂千里ヶ浜分岐~砂千里登山口~阿蘇山上ターミナル コースタイム:5時間35分
------------------------- 池田浩伸 佐賀県佐賀市在住。8年間NPOで登山ガイドや登山教室講師を務めた後、2019年くじゅうネイチャーガイドクラブに所属し、阿蘇くじゅう国立公園をメインに登山ガイドや自然保護活動を行なう。著書に『九州百名山地図帳』『分県ガイド 佐賀県の山』(山と溪谷社・共著)がある。 -------------------------
文・写真=池田浩伸