非常戒厳で混乱続く韓国との関係「不安」66% 毎日新聞世論調査
14、15日実施の毎日新聞世論調査で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣言して以降、混乱が続く韓国の政治情勢を受け、今後の日韓関係に不安を感じるかどうか聞いた。「不安を感じる」が66%に上り、「不安は感じない」は14%にとどまった。「わからない」は18%。 【写真まとめ】過去にも逮捕、有罪相次ぐ… 主な韓国大統領 「不安を感じる」は70歳以上で79%に上った。60代は69%、50代は64%。6割を切ったのは40代(58%)と18~29歳(57%)で、両年代は「わからない」もそれぞれ24%あった。自民、立憲民主、日本維新の会各党の支持層では7割以上が「不安を感じる」と回答。国民民主、公明両党支持層でも6割以上だった。 韓国の国会は14日、尹氏への弾劾訴追案を賛成多数で可決。尹氏の大統領としての職務は停止され、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が当面、権限を代行する。180日以内に憲法裁判所が弾劾訴追の是非を判断し、弾劾が認められれば尹氏は罷免され、60日以内に大統領選が実施される。 尹氏は2022年に大統領に就任して以降、徴用工問題の解決策を提示するなどし、日韓関係は大きく改善した。石破茂首相は「韓国は国際社会のさまざまな課題にパートナーとして協力すべき重要な隣国で、緊密に意思疎通していく」としている。【村尾哲】