【ライブレポート】祝・9mm結成20周年!盟友the telephonesとのコラボや新曲も披露した特別な“9mmの日”
9mm Parabellum Bulletの自主企画「カオスの百年 20th Anniversary Special」&「LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY」が9月9日に東京・LIQUIDROOMで開催された。 【ライブ写真】the telephones石毛と一緒に演奏する9mm(ほか全14枚) ■ 9mm中村と「Monkey Discooooooo」 9月9日を“9mmの日”としてさまざまな企画を行ってきた9mm。結成20周年を迎えた今年は、同じく20周年であるLIQUIDROOMの祝福も兼ねてライブが行われた。なお、仮に昭和が続いていたら今年は昭和99年の年。そんな巡り合わせもある特別な日に、盟友・the telephonesがゲストとして祝福に駆けつけた。 新体制で新しくなったSEで登場したthe telephonesはのっけから人気ナンバーを連発。「I Hate DISCOOOOOOO!!!」ではダイブが発生し、フロアに熱気が充満した。石毛輝(Vo, G, Syn)は9mmを「20周年おめでとうございます! あいつら何も変わってない。あんなにタフな楽曲を20年もやっているというのは、頭がおかしい証拠」と冗談めかして祝福し、彼らを応援し続けるファンにも賛辞を送る。その後、9mmより中村和彦(B)が呼び込まれ、彼を加えた4人編成でキラーチューン「Monkey Discooooooo」が披露された。「変わらない」と9mmを評したthe telephonesも、活動休止や編成変更はありながら、観客を踊らせるスタイルを貫いてきたバンド。その美学が光るステージでこの日も存分にフロアを揺らす。最後に彼らは「Keep on Dancing!!!」で場内に一体感を生み出し、9mmへとバトンを渡した。 ■ the telephones石毛と「Discommunication」 9mmは大歓声に迎えられると、待ちわびたファンへ持ち前の音圧を浴びせ、かみじょうちひろ(Dr)の高速バスドラムが冴える「光の雨が降る夜に」でライブをスタート。さらに「Answer And Answer」「Supernova」といったライブチューンで、サポートギターの武田将幸(HERE)を含めた5人でいっぱいになったステージの上、破壊的なパフォーマンスを展開した。菅原卓郎(Vo, G)は「お祝いに来てくれてありがとうございます! 今日はなんかリキッド、すごいね。the telephonesのせいだな!」とゲストへ感謝を伝える。続いて10月23日にリリースされるニューアルバムより新曲2曲が初披露され、観客は最新の9mmの世界にどっぷりと浸った。 ライブ中盤ではthe telephonesの石毛がギターで加わり、彼が選んだという2曲を一緒に演奏。「Mr.Suicide」ではメンバーがヘッドバンギングを繰り返し、観客も激しく頭を揺らす。「ディスコ!」という石毛の掛け声が彩った「Discommunication」のラストでは、テンションの上がったフロント4人がステージに寝転がりながら演奏する珍しい光景が広がった。 「20周年、さらに盛り上がっていくと思うので、引き続き9mmを楽しんでもらえますでしょうか?」と話し、大きな拍手を浴びた菅原。さらに「こうしてライブハウスに集ったからには、一緒にどこまでも行ってもらえますか?」と続け観客を煽ったのち、「Brand New Day」でライブは最終盤へ突入した。滝善充(G)のテンションがピークに達し、ギターを弾かずに駆けずり回ったり、ステージ後方のスペースによじ登ったりする時間もありつつ、スーパーの店頭でおなじみの「呼び込み君」の旋律でひとしきりフロアを踊らせた9mmは、そのままキラーチューン「Talking Machine」へとなだれ込み、この日一番の熱狂を生み出す。そして彼らはラストに「ロング・グッドバイ」をアグレッシブにパフォーマンス。たくさんの祝福の声を受け取り、すべてを出し切った清々しい面持ちでステージをあとにした。