【有馬記念】当日の中山リポート 強風を味方につける馬は?
指定席の倍率が337・4倍で、現場で観戦することすらが困難となった今年の有馬記念。正午時点の現地の雰囲気をお伝えしたい。 今日の船橋市は秒速7メートルの強風が吹き荒れ、飛んでいった帽子を追いかけるファンの姿も。中山6R新馬戦をシュヴァルボヌールで勝ったルメールは「前に壁をつくらないと厳しいくらい向かい風が強い。この風は逃げ馬には厳しいかもしれない」と証言した。風向きはスタンド前の直線が向かい風。中山芝2500メートルで行われる有馬記念は、“試練の直線”を2度も通過することになる…。 逃げ候補のベラジオオペラ、シャフリヤールにとってはまさに“逆風”。前方から迫る強風で先行勢はいつもより消耗が激しくなりそうだ。また、各騎手の「前に馬を置きたい意識」が強まり、例年よりペースが落ち着く可能性も。馬群の中でじっと脚をため、直線で外から瞬発力を発揮できるレガレイラ、プログノーシスのようなタイプが狙い目になるかもしれない。強風吹き荒れる師走のグランプリは、波乱の雰囲気が漂ってきた。