なぜ街中に…国の特別天然記念物ニホンカモシカ出没、ケガした体で草むらに鎮座 福井県福井市
福井県福井市花堂南2丁目のショッピングセンター(SC)ベル付近で5月31日午前、国の特別天然記念物ニホンカモシカが見つかり、福井市が一時的に保護し市内の山中に放した。 市によると同日午前8時10分ごろ、ベル側から福井市や福井県警に「シカが駐車場で目撃された」と通報があった。カモシカの可能性があったため、市文化財保護課の職員が現場に向かい、ベル南側駐車場付近の草むらで座った状態のカモシカを確認した。体長約1メートルの成獣の雄とみられ、けがをしており、逃げる様子はなかったという。 カモシカは文化財保護法により原則として捕獲できないが、今回は危険のない場所に移動させる必要があるとして一時的に保護し、山中に戻した。 同課の職員は「カモシカが街中に出てくることは非常に珍しい。おとなしい性質だが、事故などの危険性がある場合は市に連絡してほしい」としている。
福井新聞社