知事の”パワハラ&おねだり”で揺れる兵庫県 「20m歩かされ激怒」「贈答品が山のよう」と告発文書 ”強い権限”で調査できる百条委設置決まる 斉藤知事見解「県政を前に進める大きな一歩」
今年3月、兵庫県の職員が斎藤元彦知事のパワハラ行為などを告発した文書を配布し、懲戒処分を受けた問題。県は「事実無根」としていましたが、13日、より強い調査権を持つ「百条委員会」が設置される事が県議会で決まりました。
「知事のパワハラは職員の限界を超え…」 職員から悲痛な訴え
自治体トップに浮上した様々な疑惑に兵庫県が大きく揺れています。 ことの発端は今年3月中旬、一部報道機関に届いた告発文書でした。 「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」という文書の送り主は当時、西播磨県民局長だった男性職員です。 「知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる」、「自分の気に入らないことがあれば関係職員を怒鳴りつける」と告発しました。 中には具体的なエピソードもありました。 ー例えば、出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため20mほど手前で公用車を降りて歩かされただけで出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らす。 さらに… -知事のおねだり体質は県庁内でも有名。知事の自宅には贈答品が山のように積まれている。 企業から贈答品を受け取っていたとする内容など、7項目にわたって知事への批判が書かれていました。
これに対し斎藤知事は猛反論。 (斎藤知事)「当該内容の文書には事実無根の内容が多々含まれている。しかも業務時間中に嘘八百含めて文書を作って流す行為は公務員として失格です」
その後、男性職員は役職を解任され、停職3カ月の懲戒処分となりました。 しかし、この処分に県議会の中で「調査は人事当局主導で行われ公平性・客観性がない」という意見が続出しました。 そこで、議員が独自で職員に対し改めてアンケートを実施しました。 すると、イベント時のできごととして ―一般人用の授乳室をクローズドにして知事専用の個室に一時的に切り替えざるを得なかった。ママさんが困っていた。いかなる場所でも個室を用意せねば罵倒される。 回答者21人のうち、7人が「パワハラがあった」と回答しました。