タイムズスクエアの大画面で作品展示へ 障害抱える画家「夢のよう」
てんかん性精神障害を抱えながら創作する画家、下坂卓也さん(37)=福岡県大野城市=の作品が、米ニューヨーク中心部タイムズスクエアの大画面で現地時間22日に映像展示される。世界中から観光客が集まる場所で作品が公開される機会に、下坂さんは「夢のようです。今後の励みになります」と目を輝かせる。【山崎あずさ】 【写真】美術品の放置、別の自治体でも…保管先、まるでゴミ置き場 下坂さんは九州産業大芸術学部卒で、2017年にてんかん性精神障害を発症した。「症状の改善につながれば」との家族の勧めもあり、18年から本格的に制作を開始。幻聴などと向き合いながら描き続けてきた。国内外の公募展にも出品し、「蒼騎展」の新人賞など受賞を重ねている。 今回出品するのは、世界のアーティストらの作品などをタイムズスクエアのスクリーンで紹介するニューヨークの法人「Vision Art Media」主催の国際グループアート展。下坂さんは、応募者の中から展示される18人(うち日本人は4人)に選ばれた。下坂さんが手がけた絵画「ギロリ」は、頭に浮かんだ目の特徴的なモンスターを表現したという。 作品は、現地時間22日午前10~11時、ビル「3 Times Square」の大画面で50回以上映し出される予定。下坂さんは「海外で見てもらえるのはとてもうれしい。国内外でいろんな活動をしていきたい」と語った。