「高速ゆうばり号」9月末で廃止 北海道中央バス 夕張と札幌を直接結ぶバスが姿消す
【夕張】北海道中央バス(小樽)は夕張-札幌間の都市間バス「高速ゆうばり号」(1日3往復)を9月末で廃止する。同社は「利用者が少ないのが一番の理由」としている。夕鉄バス(夕張)も昨年9月末に夕張-新札幌間の路線を廃止済みで、夕張と札幌の両市を直接結ぶバスが姿を消す。札幌と行き来できる公共交通機関として鉄道はあるものの、JR新夕張駅は中心部の本町地区から陸路で約20キロ離れた市の南端にある。今後、住民生活や観光振興に影響が出そうだ。
高速ゆうばり号は旧JR夕張駅前にあるレースイリゾート前から、空知管内栗山、南幌両町などを経て札幌駅前に至る路線。夕鉄バス撤退を受け、夕張、栗山、南幌3市町は昨年10月から今年9月末まで計約1千万円の運行補助金を出している。ただ、中央バスによると「夕張-栗山間の1便当たりの乗客数は、ほぼ10人以下だった」といい、3市町は今年4月に「路線継続は困難」とする同社の意向を受け入れた。