日本作品のアカデミー賞候補は? 23歳監督の作品に期待 映画評論家が語る2025年注目の映画
■アカデミー賞の期待作 23歳の監督が手がける超絶アニメーション
2024年はアメリカ・アカデミー賞で『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞。さらに『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を受賞するなど、日本の作品が賞レースを大きくにぎわせました。そして、デジタルハリウッド大学卒業生の金森慧さん(23)が、日本の学生として初めて『Origami』という作品で、米国アカデミー賞主催の『学生アカデミー賞』で銀賞を受賞しました。この作品が、2025年のアカデミー賞でも注目だといいます。 「この『学生アカデミー賞』はそこで賞をとるとアカデミー賞の本選の短編部門にノミネートする権利が得られるんです。かつて例えばスパイク・リー監督(『マルコムX』など)や、ロバート・ゼメキス監督(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など)たちは学生アカデミー賞で受賞を経て、いま商業的な監督になっている、大監督を生み出している賞です」 「金森さんはその権利を持っている唯一の日本人監督だということがあって、もしかするとアニメーションの短編部門に入って、受賞するかは分からないけれども、その夢というのは、僕はあるんじゃないかなと思っています」
【松崎健夫さんプロフィル】
映画評論家としてテレビ・ラジオ・雑誌などの様々なメディアで活躍。デジタルハリウッド大学特任准教授、日本映画ペンクラブ会員、国際映画批評家連盟所属、ゴールデングローブ賞の投票権を持つ。