ルワンダで追悼式「悲しみ今も」 80万人犠牲の大虐殺から30年
【キガリ共同】ルワンダで1994年に約80万人が犠牲になった大虐殺の発生から7日で30年となり、首都キガリで遺族らが参列して追悼式典が開かれた。カガメ大統領は「私たちの心は今も悲しみにあふれている」と語り「虐殺につながる分断と過激主義はどこでも起こり得る」と警鐘を鳴らした。 政府によると、5千人以上が会場を訪れ、生存者の代表が凄惨な殺りくを振り返ると、参列者がむせび泣く声が響き渡った。 参列した公務員シャンス・ツバネさん(41)はおじやおばを失った。数え切れないほどの遺体の血で川が赤く染まった惨状が脳裏から離れない。「今でもトラウマだ」とうつむいた。