忠誠心が半端ない! J2選手、同一クラブ在籍年数ランキング1~10位。今は希少? 理想のワンクラブマン
国内外の移籍市場が活発になった現代サッカー。しかしその中でもワンクラブマンとしてクラブに忠誠を誓う選手がいる。今回はデータサイト『transfermarkt』から現役Jリーグ選手の同一クラブ在籍年数ランキングを紹介する。※現所属クラブでの在籍期間を扱う。在籍年数、成績は3月2日時点
10位:宮本航汰 生年月日:1996年6月19日 所属クラブ:清水エスパルス 在籍年数:9年30日 J2同一クラブ在籍年数ランキングで10位にランクインしたのは、清水エスパルス所属のMF宮本航汰だ。エスパルスのユース出身である宮本は、同クラブで9年のキャリアを重ねている。 宮本は2015年にエスパルスのトップチームに昇格すると、翌年V・ファーレン長崎へとレンタル移籍。長崎では2年間でリーグ戦29試合に出場した。その後、2018年にFC岐阜にレンタル移籍となると、ボランチとして自己最多の41試合に出場しプロ初得点もマークした。岐阜2年目は怪我で離脱する期間はあったものの25試合に出場し、満を持してエスパルスに復帰することとなった。 復帰後は4シーズンで77試合に出場。2021年や2022年はスタメンとして起用される時期もあり、年々チーム内での序列が上がっている。昨季はエスパルス再加入後最多の29試合に出場した。 昨季はあと一歩のところでJ1昇格を逃したエスパルス。27歳とサッカー人生の中盤に差し掛かってきた中で、宮本に求められる役割は大きくなる。チームにとって至上命題であるJ1復帰に向け、エスパルス一筋のMFの真価が問われる1年となりそうだ。
9位:黒木晃平 生年月日:1989年7月31日 所属クラブ:ロアッソ熊本 在籍年数:9年30日 9位にはロアッソ熊本のDF黒木晃平がランクインした。大津高校出身の黒木は佐賀大学へ進学。在学中にサガン鳥栖特別指定選手に登録され、2010シーズンにリーグ戦7試合出場、翌年は12試合出場と、ボランチの位置である程度の出場機会を得ていた。しかし、大学卒業とともに鳥栖に正式加入となった2014年は、鳥栖がJ1に昇格したシーズンということもあって、3試合の出場にとどまった。 ロアッソ熊本へのレンタル移籍が決まったのはその年のシーズンオフだ。加入後2年間はボランチの起用が主だったが、完全移籍となった2015シーズンに左SBへコンバートされると出場機会が激増。シーズン35試合出場とブレイクの年となった。翌年からは右SBのポジションでもプレーし、その後も左右のSB、WBで豊富な運動量を見せ存在感を発揮し続けてきた。 黒木は2021年からCBにも挑戦し、一昨年は41試合、昨季は全42試合出場と熊本の屋台骨を支えている。34歳となる今季もそのプレーの強度は健在。熊本のタフネスは、今シーズンも熱いプレーで最終ラインを盛り立てていくことだろう。