<BOX速報>統一王者ゴロフキンがドロー判定でアルバレスの挑戦を退ける
最終ラウンド。アルバレスが最後の力をふりしぼり、インファイトを仕掛けてパンチを集中した。右がヒット。だが、ゴロフキンも耐える。もう逆転KOするだけのパンチは残っていなかった。35歳のゴロフキンは、手を出し続けて前進、そして、前進。観客が総立ちの中で、激しい打ち合いが続き、試合終了のゴング。両者は、共に右手を突き上げて、自らが勝者であることをアピールした。判定は、一人が118-110でアルバレス、一人が115ー113でゴロフキン、一人が114-114の三者三様のドローで注目の世紀の一戦は痛み分けとなった。ドローは王者の防衛のため、ゴロフキンが3つのベルトを守った。 試合後、リング上のインタビューで、ゴロフキンは晴れ晴れとした表情。 それでも「カネロは、経験がある本物のメキシカンのファイターだったが、ドラマティックなショーができなかった。きょうは、もうひとつだった」とディフェンスに回ったアルバレスを批判した。 一方、アルバレスも自らの戦いの満足していない様子だったが、「トリプルGは、試合前の噂ほど、すごいボクサーとは思わなかった」と反撃した。 不完全決着となったことで、早くも再戦を望む声が出ているが、ゴロフキンは、「もちろん戦いたい。今度は本物のファイトを見せたい」と再戦を受けて立つ構え。一方のアルバレスも、「ファンが再戦を望むなら、もちろんやるよ。次はもちろん勝つ」と、リマッチを熱望した。 この試合の契約には、条件つきで、リマッチ条項があるとされている。