「トランスフォーマー博2024」に潜入!コンセプトはセクター7、歴代玩具に開発資料や大迫力のスタチューも設置
「トランスフォーマー」の40周年を記念した展覧会「40周年記念 トランスフォーマー博2024」が東京の寺田倉庫G1ビルにて開催中(~9月29日)。テレビアニメ、実写映画シリーズも大ヒットした本作の歴史を振り返る内容で、会場内には歴代の変形ロボットの玩具から開発時の貴重な資料、オプティマスプライムらトランスフォーマーたちの巨大なスタチューも設置される。早速、その実態を探ってきたので、見どころや注目ポイントを紹介していきたい。 【写真を見る】テレビアニメ「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」におけるオートボットとディセプティコンの激闘を再現したジオラマ タカラトミーと米HASBRO(ハズブロ)社との40年にわたるパートナーシップにより、世界中のファンに愛されるキャラクターと数多くの玩具や関連グッズが生みだされてきた「トランスフォーマー」シリーズ。館内はハリウッド映画第1作『トランスフォーマー』(07)に登場した秘密組織「セクター7」の研究施設というコンセプトで(声優のチョーによるシーモア・シモンズ捜査官のアナウンスも聞こえてくる)、入口付近でいきなり、この企画展のために制作されたという氷漬けになったメガトロンがお出迎えしてくれる。このエリアではほかに、シリーズ年表や、開発初期の玩具に様々なパーツのサンプル、アメリカンコミック、雑誌の付録なども展示されている。 さらに奥に進むとファンにとって夢のような空間が。日本では1985~86年にかけて放送されたテレビアニメ第1作「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」(通称「G1」)のオプティマスプライムのスタチューを中心に、その続編「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010」や「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」など80年代に放送されたテレビアニメシリーズを紹介する「G1」エリアが広がっている。 圧巻なのは劇中シーンを再現したジオラマで、オプティマスプライム率いるオートボットとメガトロンらディセプティコンが壮絶な激闘を繰り広げている光景に思わず見入ってしまう。トランスフォーマーそれぞれのポージング、戦いの場となった市街地のセットのこだわりも相当で、どれだけ眺めていても飽きが来ない。このジオラマは後述するエリアにも設置されているので、ぜひチェックしてみてほしい。 この隣は、1997年から放送されたCGアニメーション「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」に始まる「ビーストウォーズ」コーナーになっている。こちらも「ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー」に「ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー」、「ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー」、「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ・リターンズ」に加えて、「トランスフォーマー・カーロボット」も含む歴代の玩具が並べられている。 さらに、「ビーストウォーズ」に登場するトランスフォーマーたちのキャラクターパネルも設置されており、そこからは“声優無法地帯”とも称されるアドリブやギャグにあふれた日本語吹替版の音声が流されている。筆者は「ビーストウォーズ」直撃世代ということもあり、テレビアニメや劇場版を観たり、コンボイ(オプティマスプライム、オプティマスプライマルの日本での名称)やメガトロンの玩具を集めていた当時の記憶が甦ってきて懐かしい感覚になった。 「G1」エリアを挟んだ反対側には、実写映画シリーズ第1弾から昨年公開の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(23)までを網羅した「ムービー」エリアが。金属や機械に魂を与え、金属生命体=トランスフォーマーに進化させてしまうオールスパーク、バンブルビー、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(17)での大剣を装備したオプティマスプライム、『ビースト覚醒』に登場したゴリラに変形するオプティマスプライマルのスタチューが並んでおり、なかでもどこか威圧感さえも感じさせるオプティマスプライムの佇まいには圧倒されてしまう。 そして、会場奥には9月20日(金)に公開されるシリーズ最新作『トランスフォーマー/ONE』のエリアがあり、若き日のオプティマスプライムことオライオンパックス、同じく破壊大帝になる前のメガトロンことD-16、エリータ、バンブルビーら主要トランスフォーマーのスタチューが確認できる。親友だったオライオンパックスとD-16の関係性を再現した玩具も設置されており、映画への期待も高まるコーナーになっている。 このほかにも、様々なコラボ商品を集めたコーナー、ここでしか手に入らないアイテムも販売するショップ、歴代のシリーズに参加した日本語吹替版キャストたちのサインコーナーもあるなど見どころ満載。「トランスフォーマー」との思い出に浸るだけでなく、新たな発見もある企画展なのでぜひ訪れてみてほしい。 取材・文/平尾嘉浩