惹かれ合う対照的な2人の女性、タイ映画「今日の海が何色でも」公開
第19回大阪アジアン映画祭で上映されたタイ映画「Solids by the Seashore」が「今日の海が何色でも」の邦題で、2025年1月17日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。 【動画】タイ映画「今日の海が何色でも」予告編はこちら 本作は、タイ南部の海辺の町で出会う2人の女性を描く物語。舞台は、タイでは少数派のイスラム教徒が多く住むソンクラー市だ。保守的なイスラム教徒の家庭で生まれ育った主人公シャティは、防波堤をテーマにした美術展を開くために都会からやってきた金髪のアーティスト・フォンと出会う。一見正反対に思えた彼女たちだが、やがて互いに惹かれ合っていく。アイラダ・ピツワン、ラウィパ・スリサングアンが出演した。 本作で長編劇映画デビューを飾った監督のパティパン・ブンタリクは、環境ドキュメンタリーの制作時に取材したソンクラー市のピーラ市長が暗殺されたことをきっかけに「今日の海が何色でも」を制作。ブンタリクは「(自身の)映画監督や社会活動家としての背景、偏見との出会い。男性性にまつわる有害な価値観を体験したこと。そして幼少期に祖父母と過ごした記憶。それぞれの闘いを共有した友人たちの物語も織り交ぜました」とコメントした。YouTubeでは予告編が公開中。