大阪・動物園前駅がリニューアル ── 壁面に「ケニア」の大自然など
大阪市交通局は26日、同市営地下鉄御堂筋線動物園前駅のホームと東コンコース(東改札付近)をリニューアルした。壁面にリアルな大自然や動物が描かれた空間が広がり、子どもらのテンションが上がるアイデアを盛り込んだものも多く、さっそく利用客らが写真撮影する光景も見られた。同局の担当者は「天王寺動物園と盛り上がれれば」などと話している。
壁画は「ケニアのマサイマラ国立保護区」をイメージ
同局によると、動物園前駅は1938年に開業。天王寺動物園や通天閣などがある新世界周辺の最寄り駅として、子どもらをはじめとした利用客が多い。1日平均の乗降人員は2万3125人に上るという。 そこで、同動物園が2015年1月1日に100周年を迎えるのに合わせ、利用客らに親しまれる駅にしようという企画から、今回のリニューアルに至ったという。 ホーム階では、元々壁面に様々な動物の絵が描かれていたが、柱などに動物の後ろ姿を描き、をホームから天王寺動物園に近い東改札へ誘導。そして、東改札のある東コンコース階には、壁面に広がる野生動物の宝庫「ケニアのマサイマラ国立保護区」をイメージした風景が広々と描かれている。 ほかにも、大自然に生きる野生動物をはじめ、同動物園にいるアミメキリンの「ハルカス」をはじめとした人気者たちが描かれている。
床面には動物たちの足跡、園に近い入り口へご案内
そして、床面には動物たちの足跡を描写。たくさん描かれた足跡をたどっていくと、知らない間に天王寺動物園にいちばん近い「1号出入口」に案内する仕組みとなっており、子どもらのテンションは駅の中からあがりそうだ。また、小さい子どもに楽しんでもらおうと、1月1日からはBGMを流すという。 同駅職員は「きょう(26日)の昼ごろから公開しましたが、私もけっこう良いと思います」とニッコリ笑顔。たまたま同駅を利用したという同市内の50代の男性は「これ、ええなぁ。なんか広々として大人でも楽しめるよなぁ」と言いながら、手持ちのタブレットで描かれた大自然の様子を動画撮影していた。 同局では20日に、動物園のヤギやカメなどを乗せた「動物列車」を同地下鉄谷町線で走らせ、多くの利用客から好評を得るなど、100周年を迎える同動物園とのコラボで盛り上がりを見せる。同局広報担当者は「天王寺動物園が100周年ということですし、これで一緒に盛り上がっていければ」などと話している。