大阪・松井知事が定例会見7月11日(全文1)茨木市でみなし仮設、入居募集開始
南海トラフ地震対策について
次に南海トラフ地震対策についてです。南海トラフ巨大地震の大規模地震の被害軽減を図るために、新・大阪府地震防災アクションプランに基づき、ハード・ソフト両面から取り組みを進めております。津波浸水対策では、優先区間である水門より外側の第一線防潮ラインの液状化対策が平成30年度に完成をする予定であることから、取り組み効果を検証するためにシミュレーションを実施いたしました。 アクションプランに基づく目標を着実に進めてきた結果、津波による浸水面積は約1万1000ヘクタールが約5400ヘクタールに、人的被害は約13万4000人が約2万4000人に、経済被害は約28.8兆円が約15.9兆円と、被害軽減の効果が表れる見込みです。この想定は一定の条件下の推計であり、着色していないこの区域が必ず安全というわけではありません。本対策により被害は軽減されるものの、迅速な避難をしなければ、2万4000人という膨大な犠牲者が想定をされます。犠牲者を減らすためには、ハード対策とともに府民の皆さんがハザードマップを活用し、迅速に安全な場所へ避難いただくことが重要であります。引き続き、ハード・ソフト両面から取り組みを推進し、人的被害を限りなくゼロに近づけるように取り組んでまいります。
熱中症に対する注意喚起について
次に熱中症に対する注意喚起についてです。大阪府内で熱中症により救急搬送された方は4月の30日から7月8日までに654名となっており、6月25日以降、大幅に増加をしています。6月の27日には府内建設現場で作業されていた方が気分が悪くなり救急搬送されましたが亡くなられました。今年の夏は平年に比べて気温が高くなると予想されることから、さらに熱中症にかかる方が増えると懸念されます。 熱中症の対策にはまず予防が大切です。水分、塩分をこまめに取る、高音の室内では扇風機やエアコンを活用する。お出掛けの際には帽子をかぶる、日陰を利用するなど対策をお願いします。また、野外だけではなく室内や夜間、寝ているときでも熱中症にかかることを認識してください。高齢者の方は気付かないうちに脱水症状になりやすいので注意が必要です。乳幼児は症状が急速に悪化をすることがあるので目を離さないように気を付けてください。特に今回の地震や豪雨により避難所での生活を余儀なくされておられる方は、熱中症はもちろんのこと普段以上に体調管理にご留意をください。大阪府や環境省のホームページでは現在の暑さ指数をお知らせしています。これから暑さはどんどん厳しくなってきますので、府民の皆さんは熱中症予防を心掛けてください。